規格外狂う歯車、逃げる対策

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■ 神奈川県ゲームを有害指定図書？ ■

大変面白い記事ですね。暴力や流血を含むコンテンツを有害指定する方向に進んでいるようですよ。大変だ、子供の周りからメディアが消える!?

なにせ現在存在する娯楽メディアでその手の描写が完全に存在しない物なんてあるのか？　たとえばアンパンマンだって暴力シーンのオンパレードだ。　この前問題になった、長崎での子供に対するアンケート。ご存知でしょうか？

→ MSNニュース「人は死んだら生き返る：15％」

確かにおかしい。子供の中で本当に大切なものがどんどん掛けてきているように思える。というか実感させられる。しかも単純な問題ではなくこのアンケート、小学生から中学生くらいまで取ってるんだけど生き返るって思ってる子供が小学生より中学生のほうが多いんだって。超ヤバイ。挙句、どうしてそう思うかの理由を見ていくともっと大変な問題が浮上する。

・祈れば生き返ると思う
・よい事をすれば生き返る
・神様がきっともう一度チャンスをくれる
・宗教上の教え
・なんとなく

どうですか皆さん。意味わからないでしょ？　中学生がこんな事を言ってると思うと悲しくなってというか頭が痛くなってくる。そして理由から目立つのはゲームやマンガの影響。上記の理由を見て鳥山明センセイの手がけたゲーム、マンガが頭に浮かんだ人は少なくないでしょう。娯楽を娯楽と割り切れないヤバイ傾向です。

→ 長崎学校教育課「アンケート結果報告」

話題は戻りますがこういった経緯を受けて神奈川県は有害指定図書を増やす方向に向かうそうです。しかしそのカテゴライズも不明だしどこまで規制できるのか、どこまで規制すればよいのかが不透明。というよりも鮮明にはできないのではないか？　神奈川県の意思はよくわかるがさすがに無謀な気がする。事実上無理だよ。

今現在、件の年齢の少年少女が安易に人を殺す事件が増えています。正直いまの子供はおっかないです。そこら辺の不良の方がぜんぜんマシです。彼らはコミュニティ化しているし事実上の行動原理があるから。しかしおとなしかったり真面目だったりっていう分類をされる子供達は予測不可能な行動で他人を死に至らしめる。理不尽且不条理。長崎市のアンケートはその根底にある物を暴露した形になりましたね。ただここで安易に娯楽メディアを規制するのはおかしいと思う。子供らがおかしくなったのは紛れも無く環境の変化だ。親が、教師が、近所の頑固親父が怒らなくなってしまったというのもそう。しかしそれ以上に昔の家庭のような温かさがなくなってしまったのではないか？　家庭に笑顔があふれ幸せならば殺された家族の痛みも推測することができるようになるので安易に人を殺そうとは思わないのではないだろうか。

少し前まで環境の変化を問題視する意見は多数あったけどここ最近は神奈川県のような人のせいにする傾向が多くは無いか？　結局根本の問題をはらむのは家庭であって人間そのもの。ソレを抑えられないから目をそむけて表面上の問題を具現化させている情報に矛先を向けているだけに思える。メディアを規制するのも結構、効果はあるかもしれない。しかし原油が海に流れだして火災を起こしている現場で原油漏れをほうっておいて表面の火事を消せ、と言っているに過ぎない。

歯車が狂ってきている現実に目を向け、抜本的な解決を望みます。

最後に、人が生き返ると思う理由で唯一納得した回答を。

「死んだ家族に生き返って欲しい。」

その感情は大事にね。

【2005/03/03 16:32】 | ニュース拾い食い | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑

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