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■ フェラーリデザイナーの日本人 ■
エンツォ・フェラーリ。世界の赤い跳馬フェラーリ創始者の名前を冠した世界最強のスポーツカー。660馬力のV12エンジンを有し、世界で349台しか生産されなかった。F40、F50の後継機といわれたデザインはF50を更に進化させたまさにF1カーのよう。最高時速350km とまぁもう正気とは思えないスペックを持つエンツォフェラーリなんですが金額も正気の沙汰とはいえない7850万。まさに田園調布に家が建つ。そんな世界最強のエンツォの外観はまさにF1だよね。ノーズなんてもうちょっと前のF1見たいだしF50のボンネットの進化系なのは見て取れるけど全体的にスッゲー形。誰が見てもフェラーリでしょう。 とまぁ記事自体古い記事でなんで今ごろこんな事を書いてるかというとですね。 (゚д゚;)日本人がデザインした!! って事なんですよ。創始者の名前を冠するほどフェラーリじゃ特別なこのモデルのデザインをなんと日本人が手がけたというのだから驚き。自身のブランドに最高の自信を持ち、世界で赤い跳馬を知らない人はいないんじゃないかってくらいの地位にいるフェラーリの記念モデルをですよ。 奥山清行さん。 1959年山形に生まれ、武蔵野美術大学を経てフェラーリ専属デザイン会社、ピニンファリーナ社でフェラーリカーのチーフデザイナー。子供の頃からスポーツカーに憧れ大学卒業と共に海外に飛び出した。この話は昨日偶然つけたNHK-BSで見たドキュメント番組で見ました。エンツォ・フェラーリは知っていましたがまさかデザイナーが日本人だったとは思いも寄らぬことでしたので驚いていまエントリーを書いてる次第です。 彼のすごいところは幼少時代のすごし方にありました。サンバーダード、もといサンダーバードやらウルトラマンやらの子供向け番組を見るときに必ず画用紙と粘土を用意していたそうな。んでテレビ放映中に出てくるキャラをスケッチし、挙句粘土で造形していたそうです。もうね、変態かと。30分の番組が終わる頃にはスケッチと粘土で作った立体がそこにあるわけですよ。んで高校では美術の時間に同級生を相手に教鞭を任されていたらしい。 もうね、アホゥですよアホゥ。すご過ぎて言葉も出ない。んでピニンファリーナの求人に応募して500人を超える応募者の中から一人だけ採用ですってよ、聞きました奥さん!! 他の応募者全員が車のスケッチを送る中彼だけは車を一切描かずロボットのような流線型のデザインを送ったそうで、役員みんなが反対する中、副社長の独断で彼だけの採用となったらしいです。 マンガかよ(;´Д`) んでいまやイタリアの一流デザイナーを従えてフェラーリのデザインを一任される立場にあるというわけ。番組ではモーターショー出品用のコンセプトカー、「BirdCage」という車のデザインを四人の部下にやらせて奥山さんがアドバイスしながら最終的に一つに決めるという話だったんだけど仮にも一流デザイナーに対してけなすけなす。けちょんけちょんにけなすわけさ。威風堂々、やっぱあのくらいの仕事を任されるからには相当の自信と度胸がないとやっていけないんだろうネェ・・・。最終的に若くて負けん気あふれるジェイソンのデザインに決まるんだけど衝突して喧嘩しての末にできた車は未来カーそのもの。もうすんげぇの。ありゃ感動したね。 でまぁこんな絶賛ばかりではなくて。 奥山さんの実家の裏には廃車置場があって、何十年も前から車が山積みにされてるのさ。んで帰郷した奥山さんがその山を見て言うわけですよ。 (⊃Д`゚)゚。 車が可愛そうだ これだけ聞いたらごもっともって思うでしょ? でも彼が言ってるかわいそうはなんか違うと思った。曰く、思い入れも無くデザインされた車はスクラップになったらただのゴミ。深い思い入れの元デザインされた車はスクラップになっても感動を与えてくれるらしいよ。 (゚Д゚)ハァ そりゃそうかも知れないけどさ、どこのメーカーだってフェラーリみたいに金が余ってるわけでは無いだろうさ。デザイナーだってスポーツカー見たいなかっこいいデザインを作りたいだろうけど市場に出す車には事情って物があるでしょうに。工場なんかはデザインを度外視した安くてこわれないトラックを求めてるだろうし個人のお金ない人だって安い車がいいに違いない。それぞれの車には狙った市場やメーカーの都合で様々な事情があるのにデザインが洗練されてなくて車がかわいそうって馬鹿にしすぎじゃない? と、廃車の山を前にして泪する奥山氏を見てそう思った。確かに近年の車デザインは金太郎飴だと思う。ちょっと前のトヨタなんか酷かったよね。売れる路線のデザインでミニバンからセダンからワゴンまで全部同じデザイン。まさに金太郎飴。奥山氏の言いたい思い入れの少ないデザインってのも解るんだけどさ。でも売るためには仕方ないわけで。売れなきゃデザイナーもおまんま食えないわけだしね。 ちと長くなりましたがそういうことです。一概に金太郎飴デザインを馬鹿にするのは許せないけど世界の一流の現場で仕事を任されている日本人の奥山さんはまさにサムライだな、と思いました。 >> Good Jobと行きましょう 同じ番組見てる人いましたw >> 奥山さんインタビュー 参考にさせていただきました。 |
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