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■ 小さな冒険 No1 ■
どうやら俺が手に入れた文献を調べるとこの世はでっかい宝島らしいです。なので今こそアドベンチャーらしいです。でも現代の世の中で冒険ができるところなんて限られてますし冒険スキルを持たないもやしっこ日本人がジャングルなどを探検するのは無謀の極みです。ゴム無しで中だしするくらい。 でもおかしいと思いませんか? 子供の頃はもっと冒険のチャンスは転がっていたはずです。いや、子供だからスケールが小さいのではなく都会でも冒険をする舞台が転がっていたということです。お恥ずかしい話ですが俺も小さな頃は相当なアドベンチャラーでした。東に冒険あれば駆けつけて西に冒険あればはせ参じる。WCニオウだかなんだかっていう冒険家もビックリの冒険野郎Aチームでした。 ■ 冒険野郎の恋 そんな冒険野郎も恋をします。冒険の合間のオアシス。小学校低学年の俺は同じクラスの鬼川さんという女の子と恋に落ちてしまいました。しかしそこは小学三年生。唾液の交換とか変な棒の出し入れなんぞ想像のはるか向こう。せいぜい一緒に帰ったりする程度でした。 あのね、変な話をするようだけど鬼川さんマジで可愛い女の子だったのよ。その後俺の転校によって結局は引き離されるんだけどありゃマジで可愛い娘だったね。井川遥も全裸で逃げ出すくらい癒し系。まぁ当時なぜか俺は第一期モテ期に突入していて花沢さんみたいな女の子のストーキングを受けていたのだけれども。しかもその子の家八百屋。ありえない。マンガかっちゅうの。まぁその辺の話はおいおい。 ■ 冒険野郎の日常 しかし恋に落ちても俺は根っからの冒険野郎。冒険のにおいをかぎつければ泣いて引き止める女を振り払って冒険に出かけていたね。っつっても近所のホームレスの家突入とか近所の川を行き着くところまで行ってみるとか普通にかんがえればたいした事のない冒険。でもあれだ、インディーだってきっと常にすごい冒険をしているわけではない。ごく稀に映画に取り上げられるような冒険をこなしているに過ぎない。職業冒険者は普段は普通の冒険をして生計を立てるものだ。 ■ そして転機 そんな普通の冒険者家業を続けていた俺にもついに映画化!?と思えるような胸ワクワクの冒険の話が舞い込んできた。しかもそれは目の前にあったのだ。 当時俺の家の前には駐車場があったんだけどその駐車場に近所の住民が存在をわざと無視している廃屋があった。廃屋ってかまさに廃屋。The 廃屋。窓なんかは全て板で不規則に閉じられ緑に塗られた木の壁は所々穴が空き、その穴を誰がやったのかさらに板で隠されていた。 やばい、いやヤクイ。危険度マックスだ。しかしこれほど冒険心を揺さぶる物件が他にあるだろうか。しかも自宅から徒歩10秒。なぜ今まで乗り込まなかったのか不思議なくらい。 ■ 準備 思い立ったら吉日なのだが当時の俺の冒険野郎としてのアンテナがかなりのヤクイ度を感じていたらしい。すぐには突入しない。まず下調べ。 ①まずはアリーナに家を構える両親に聞いてみた。 ヽ(`Д´)ノ「絶対近づくな!! 死ぬZE?」 むぅぅ、やはり何かおかしい。何かを隠している。今まで大人が無視しつづけていることで十分怪しいが怒るわけでもなく諭すように行くなという。元ヤン親父が冷静に咎めるなど怪しさ抜群。 ②近所の住民 (;´Д`) 「あそこはそのうち取り壊されるから」 おいおい、なんと言うことだ。冒険の舞台は風前の灯火らしい。なんでもこの辺の地主だった人物の家だったらしいが事業に失敗し家主は自殺したらしい。・・・? 自殺? ヤヴァくねぇ? ③学校の友人 (゚∀゚)「二階の窓から誰かのぞいてたぜ」 ぐおおおお、これはもう冒険ではなくお化け屋敷探索だ。闘うのは転がってくる大岩でもなく飛び出す仕掛けでもなく幽霊のようだ。冗談じゃない、掛かってきやがれ!! 俺はヤクイ話を聞けば聞くだけ突入への意思を固め学校で高らかに宣言した。 (゚Д゚)ゝ「今週の日曜に突入いたしマス!!」 当時学校でも有名な冒険野郎だった俺は次の冒険を予告し学校中に密かに広まった。先生に知られたら潰される。誰もが暗黙の了解で解っていた。そして俺が突入する日がやってくるのだった。 ■ 予定が狂う時 当日、俺はゆっくりと目を覚ました。昼過ぎだったろうか。なーに、屋敷はすぐそこだ。ゆっくりといってちょちょいと帰ってくればいい。なんなら一番奥の部屋からなんぞ盗んでこよう。そう思い焼きそばをかっ込んでいると玄関から母親の声が。 (゚∀゚)「お友達が来たわよ~~」 な!! そんな、ありえない。今回は一人での冒険のはずだ。仲間に召集は掛けてない。なぜ? そして誰が? 最初から予定が狂い出鼻をくじかれた格好になった俺は恐る恐る玄関を出、遊びにきた友人とやらを見回すとそこには・・・!? 糸売 く |
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